交通事故の過失割合はどのようにして決まるのか
2020年12月3日
新型コロナウイルスの蔓延に伴い、感染拡大の第3波が広がりつつありますね…
睡眠不足や偏った食生活は、免疫力の低下を招き、新型コロナウイルスをはじめとした様々な感染症のリスクを高めます!
身近な感染症対策はもちろん、生活習慣を見直し、新型コロナウイルスに負けない健康な体を作りましょう♪
さて、今回のブログでは「交通事故の過失割合」について簡単にご説明いたします♪
まず、過失割合とは何を指すのでしょうか?
交通事故が発生した場合、どちらかの当事者が100%悪いと必ず言い切れるわけではありませんよね…
そんな時、どちらの当事者にどれくらいの責任があるのかを割合で示したのが過失割合になります。
過失割合において「どちらに責任があるかを決定するもの」と誤解される場合がありますが、実際は「双方に交通事故による責任がどのくらいあるのかを示すもの」になりますので、過失割合が相手より低いからといって責任がないわけではありません。
交通事故に遭うと必ず耳にする「過失割合」という言葉の意味を是非知っておいてください。
では、この過失割合は誰が決めるのでしょうか?
当院に交通事故の治療で来院される患者様に尋ねてみると、「警察」と答える方が多くいらっしゃいますが、実際にはそれぞれが加入している「保険会社」が過去の裁判例や実際の交通事故の状況をもとに決定しています。
また、過失割合は民事上の問題であり、基本的に警察は介入しませんが、当事者間の話の食い違いや過失割合の決定材料が不十分な場合に、保険会社が警察に対して実況見分調書などの事故状況の示された書類の提示を求める場合があります。
実況見分調書とは、現場検証の記録を示した書類であり、人身事故等で刑事上の問題が発生した場合に作成される書類のことです。
交通事故後、過失割合を決める上で、上記に示したようにまずは双方の当事者や目撃者の証言からどちらにどの程度の過失があるかを決定する材料を集めます。
そのため、自分が不利にならないよう交通事故現場の写真を撮っておく、目撃者に連絡先を聞いておくなど出来る限り証拠になるものを残しておきましょう。
その上で、証言の食い違いや不明点があれば詳しい事故現場の調査を行ったり、必要に応じて警察の実況見分調書等を参考にする場合もあります。
このようにして過失割合が決定されます。
また、よく「自分の運転している車が動いていれば少なからず過失はつく」と認識されている方がおられますが、相手が交通違反(信号無視やセンターラインを超えての運転による事故)をしていた場合などは、100:0になる場合も十分にありえます。
いかがでしたか?
交通事故に遭うと、必ずといっていいほど「過失割合」と言う言葉が出てきます。
今回のブログでその意味を正しく理解しておいてください♪
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